【2024年3月21日 株式会社 38Design を設立致しました。 https://38design.co.jp/ 】
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施工図向上委員会
~図面ゼロからのヒーロー 今日からはじめる施工図革命~
第一章 施工図の現状
第二章 施工図で困ること7選
第三章 Road To 出来る図面屋さん
最終章 まとめ
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カテゴリー別
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私が使用しているCADは こちらのAutoCAD
第一章 施工図の現状
1-1 はじめに
建設業界では施工図担当のことを「図面屋さん」なんて言うことが多いですが、
近年その施工図のレベルが低下していると言われております。
要因は団塊世代の引退による実力者の減少及び建設業の氷河期時代の
(案件数が少なく経験が少ない)世代が役職者世代になっている、
若手の人口減少及び建設業界不人気よる人手不足ではないかと考えております。
また、同様に施工図は社員ではなく派遣や外注が主になっているのも
要因に含まれるのではないかと思います。
とはいえ、建設業はこの先も無くならない業界ではないかと思います。
今後は図面屋さんも各現場から引っ張り凧の「出来る図面屋さん」と
重宝されない雑用的な「出来ない図面屋さん」の二極化が進む
のではないかと個人的には思います。
では「出来る図面屋さん」とはどんな人なのか、どんな知識、技術が必要なのか。
施工図全体の向上を含めそんな事を考えていくのがこのサイトになります。
私が得意としている二次部材の鉄骨を始め、個人事業に関してや、
優秀なツールなども紹介できればと思っています。
1-2 筆者プロフィール
大分うまいこと加工しております。
見え方には個人差がありますので
予めご了承ください
作図事例
通称:みや
38(さんぱち)設計 代表
1975年生まれ
とある大学の工学部建築学科 中退
建築とは無縁の営業の仕事を経てひょんなことから建築業界へ転身
経歴:鉄骨・金物・下地の施工図作図業務 15年
主に二次部材の鉄骨の作図を得意としています H鋼サイズ H100~300程度
得意分野:天井下地、点検歩廊、設備架台、
各種下地部材、金物(手摺・タラップ)など
前職にて各大手ゼネコンの大型商業施設などの物件の
二次部材鉄骨・下地・金物工事の施工図を30件/年 計10年 ほど個人で担当
同じく チームリーダーとして
約65件/年 計10年チーム全体で担当しました
某競技場や某ミッドタウンや某TV局スタジオ等
おかげさまで皆様が知るような案件にも多く携わらせて頂きました
本体鉄骨との取り合い検討や早くて修正の少ない図面を目指しています
経験上の強み:施工側・製作側両方の事を考えられる
特定のゼネコンではなく各社大手ゼネコンの仕事を経験しているので
色々なやり方、進め方の中で良い所、問題点を見極められる。
趣味:一人カラオケ
特技:空気を吸っても肥れること
好きな名言:
この世で一番大事なことは、自分が「どこ」にいるかということではなく、
「どの方角に」向かっているか、ということである。
<オリバー・ウェンデル・ホームズ(アメリカ医師・詩人)>
1-3 施工図とは
私の考える施工図とは「翻訳ツール」建設現場における設計者、製作者、取付業者など
みんなの共通理解の出来るツールと言う認識です。
本来施工図とは無くて良いものです。設計図からそのまま製作、施工出来れば一番最短です。
ですが、残念ながら設計図の段階でそこまで細かく考えていたら
考える内容も多岐にわたり、人員、知識ともに莫大な時間が必要になってしまいます。
そのため現在の大規模の建築物は大まかに言うと下記のような流れになっています。
設計(建築士)⇒施工(ゼネコン※現場の施工図)⇒専門業者(各専門の施工図)⇒施工(職人さん)
そして残念ながら現場には工期があります。
その工期が延びると色々なコストが発生することも意識しなければなりません。
そしてそのコストは莫大なものになります。
限られた時間、コストの中でプロジェクトを進めるには無駄を削ぎ落とす必要があります。
大事なのは『キレイな図面を描くこと』ではなく『現場を進めることの出来る図面を描くこと』になります。
単なる線ではなくこういった事を考えて描いたものが有用な『施工図』だと私は考えます。
極論
「施工図は無くて良いもの
仮に手書きでも素早く、間違いなく製作、取付できる図面なら有用な施工図」
※決して早くて汚く間違った図面を描けと言ってる訳では無いのでご注意ください
(読み取れない図面、手戻りのある図面は無駄な時間・コストが発生します)
もう少し細かく書いた記事はこちら
1-4 ヒーローになるためには
「ヒーローとは、どんな障害があっても努力を惜しまず、耐え抜く力を身に着けたごく普通の人間である」
こちらはスーパーマンで有名なクリストファー・リーヴさんの名言です。
施工図業界でのヒーローとはまさに「時間がない」「覚えることが多い」「情報共有が難しい」など
様々な障害に対応し的確に施工まで進められる人物です。
そう それがまさに冒頭でお話させて頂いている
「出来る図面屋さん」なのです。
ではそうなるためには何が必要なのか
闇雲に手探りで進めるのではなく
是非すでに多くの失敗から学んだこのサイトを活用下さい!
1-5 施工図向上委員会
最初から一人で様々な専門知識を学ぶのは困難です。
自分の専門分野以外の内容を一から十まで覚えるのも時間のロスだと思います。
また個人で施工図業務をされているとどうしても業務が重なったりと
時間的に厳しい部分もあると思います。かといってどんなレベルか
わからない方々に仕事を任すのも不安になってしまうと思います。
これからは個人事業者の活躍も必須になる時代だと思いますので
単なる「仲良しクラブ」ではなく
レベルの高いコミュティーを構築できればと勝手に「施工図向上委員会」
を作らせて頂きました。
今後は同じ業種の意識の高い施工図の方々
各専門分野の施工図の方々と交流の出来る
コミュニティー目指して発展させていきたいと思います。
ご賛同いただける方はこちらまでお気軽にご連絡下さい。
※入会費用などはありませんのでお気軽に
(入会資格は「建設業関係者」「ちゃんと自分の仕事をする」だけです)
施工図向上委員会 参加企業・個人様
PR欄
第二章 施工図で困ること7選
ここからは実際に施工図の仕事をしていていて困ること7選をお伝えします。
逆を返せばこれらを克服すると「出来る図面屋さん」になることでしょう
2-1 アタマパンパンです!(技術・知識の習得の多さ)
その1実際に困ることは非常に覚えることが多いと言うことです。
今こちらをご覧になっている皆さんのレベルはマチマチだと思いますが
私は全くの未経験から転職組でスタートしましたのでPCの操作が多少出来る程度でした
※具体的には1/3程度ブラインドタッチが出来るぐらい、エクセルの簡単な数式が使える程度でした
そこからまず
[1:CADの操作を覚える]CADも種類が沢山あり汎用型・専用型・2D・3Dなどあるのですが
私の場合は汎用の2DCADを実務を交え先輩に教わりながら家では本やネットの情報を調べ3ヶ月程度で
基本的な操作はできるようになりました。
[2:建築の基本的な知識を覚える]さらに上記と同時進行ですが私の場合建設業も未経験でしたので
通り芯から縮尺まで基本的な作図・建築に関する知識を2年ぐらいかけて学んでいきました。
こちらも実務を通して教えてもらったり、参考書やインターネットなどで身につけました。
[3:専門的な知識を覚える]さらにこちらも同時進行ですが従事する仕事の専門分野(私の場合は鉄骨工事)
の知識を実務や資格取得の講習などを通じて3年ぐらいかけて学び、やっと一人で打ち合わせ
出来るぐらいにはなりました。ですが特に専門分野は奥が深く一朝一夕では覚えられません。
また自分の分野だけではなく関わる分野の基礎知識は必要になります。
例えば石下地工事であれば下地工事はもちろんのこと石のことも覚える必要があります。
建築学科を卒業されていれば1・2はもっとショートカット出来ると思いますが
私の場合はショートカット出来ず、30代での仕事をしながらの勉強でしたので
まあまあ、シビレましたがあくまでここまではスタートラインです。
もちろん覚えるのには本人のやる気度も関わってきますが
私の場合出来る出来なではなく、やらなければならない環境(身内の会社)でしたので
かなり真剣には取り組んでました。
覚えていくことを楽しめるマインドを持つのもこの仕事では必要なことだと感じていますが
次から次へとわからないことが出てくるので、覚えることが非常に多いのが
この業界の困りごとの一つです。
2-2 エッこれ古いんですか!(最新の資料の欠如)
その2 これは共感いただける方多いとは思いますが
実際に困ることは図面を描いている途中で変更が来ることです。
建設現場は「生き物」なんて言葉もありますが常に変更がでます。
もちろん常にいい物を作ろと考えたり、日々最新情報が変化したり、
現場の状況によって変更を余儀なくされることは致し方ないと思いますが、
その際の最新情報がこちらサイドに来ていないケースが多かったり
変更が多すぎることとどれが最新情報なのかわからなくなることです。
何故かわざとじゃないかと思うぐらい提出直前での変更などは
心が穏やかでは無くなる瞬間があります。
なかなかこちらサイドでコントロールできないこともありますので
まずは出来ること 「担当者へ最新情報の確認」、
「変更履歴をまとめ どの時点の変更かわかるように整理する」等を
していきましょう。
変更を依頼されるサイドの方にも 一人でも多く変更の大変さが伝わればと思っております。心より。
2-3 詳細どこまで論争(作図労力のバランス)
その3 図面を細かく描けば描くほど当然ですが理解できる精度が増します
しかし、同様に詳細が多ければ多いほど、作図の時間はかかり、
図面枚数は増え確認時間がかかることにも繋がります。
実際に困るのはこの図面のバランスが非常に難しいという点です。
とある職人からは「早く図面をくれ!」
とある工場からは「詳細がわからない!」etc・・・
なかやまきんに君風言うと「どっちなんだい!」
残念ながらこの問いに答えてくれる筋肉はありません。
この現場の状況や各担当者の状況などを見極め
伝わる最適なバランスと見極め作図すると言う作業が
施工図で困る事の一つです。
2-4 聞いてないよ~(各方面への伝達漏れ)
その4 こちらも共感いただける方多いのではないかと思いますが
困ることは変更が伝わっていない事です
よくあるケースとしては図面承認後(工場などに製作依頼後)変更がある場合です。
図面はなんとか急いでして修正して送ったが、実際には工場には伝わって無く
現場に納品されたときには古い情報のまま・・・
そして職人からこう一言・・・「これ付かないけど・・・」
また、別のケースでは職人さんに図面を渡してその後変更
図面を渡していた事を忘れて数日後 変更になった事を伝えると
職人さんからこう一言・・・「聞いてないよ~もう付けたけど・・・」
アイタタタ・・・
関係者が増えれば増えるほどよく起こる困りごとの一つです
2-5 3分じゃないけど時間は有限(突貫対応)
その5 とあるヒーローは活動時間が3分しか時間がなくその中で問題を解決します。
こちらは下地や二次部材の鉄骨でよく起こるケースですが
現場の担当者さんから突然の告白
「3日後までに工事終わらして次の業者に渡して欲しいんだけど・・・」
えっ・・・ウチはAmazonじゃないですけど・・・Prime料金も頂いてないし・・・
3日後なんてのはオーバーな話ですがとても厳しい日程を頂くことがあります。
こちらサイドの落ち度ではなくても協力する事が必要な場合があります。
様々事をやりくりして可能な限り最短な日程で問題解決する
そんな 突貫工事依頼が困る事の一つです。
『もっと早く言えよボケェ』と心の声が漏れそうですが
これはピンチでもあるのですが、同時に解決できればチャンスに繋がります
信頼度UP!あんまり頻繁にあるのも困りますが・・・
2-6 ひとりじゃないから(情報共有の難しさ)
その6 これは最初から複数人で同じ図面を作図する想定されている
場合は別かもしれませんが、比較的多くのケースで一人の担当者が
作図を進めるケースがあります。
特に下地工事や二次部材鉄骨の場合範囲がマチマチです。
非常に多い場合もあるし、一人で十分な場合もあります。
そうするとどうしても途中から手伝ったり、引き継ぐ場合に
細かい部分の情報共有が非常に難しいと言う点です。
CADと言う細かい部分の図面を描いているとパッと見の変化や
変更を目視で区別するのはなかかな困難な作業です。
最近では古いデータと新しいデータを比較出来るようになったりも
していますが、それでもチェックする際などは苦労します。
担当者によって作図のクセなどありますので尚更です。
CADデータでの情報共有の難しさが困ることの一つです。
2-7 武器の手入れ(最新技術のアップデート)
その7 こちらはどの業界にも通じる話かもしれませんが
自分の仕事に必要な知識・ツールの最新版へのアップデートへの対応が
困ることの一つです。
特に近年は人手不足もあり、ひとりのひとりのこなさなければ
ならない仕事量が増えているような気がします。
裏を返せば時間を作り出す必要が出てきます。
そのためには普段使っているツールの見直し、最新の技術を駆使した
ワークフローの構築などをする必要があると考えます。
同様に最新のその業界の知識等も学ぶ必要性があります。
例えば 以前使っていた錆止め塗料が今は使ってはダメになった
など実務レベルで最新の知識がないばかりに問題なったり
最新の技術を知らないばかりに、昔ながらの時間のかかる方法を
取ってしまうこともしばしば。
わかっているがなかなか時間が取れないと言うジレンマに陥ってしまう
そんな最新技術・知識のアップデートが困ることの一つです
第三章 Road to 出来る図面屋さん
ここからは困ることを克服し「出来る図面屋さん」になる方法をご紹介します。
3-1 効率よく基本技術の習得する
実務をどれだけ多く行うのが一番早い習得方法ですが
実務をこなすには基本となる知識が必要です。
まずはこの実務の前の基本知識をできるだけ早く身につけましょう。
実務以外で学ぶ方法としては本そしてインターネット・YuoTubeによる検索
本で学ぶメリット:監修されてますので間違いが少ない
本で学ぶデメリット:お金がかかる(専門書なので高い)、情報が古い、情報が少ない
私が参考にしたAutoCADの参考書
私が参考にしたAutocadの参考書
私が参考にした施工図の描き方の本
鉄骨工事に関わるなら常時手元に
溶接の基礎知識の習得に
インターネット・YouTubeで学ぶメリット:
最新の情報が手に入りやすい。お金がかからない(事が多い)。本ほど堅苦しくなく見やすい
インターネットで学ぶデメリット:
間違っている可能性がある。
(当サイトも出来る限り信用に基づいた情報構成することを努めておりますが
内容によっては情報が古かったり、主観が入ることもありますのでご了承の上ご参考にして下さい)
どちらにせよニッチな分野は情報が少ないことは事実です。
当サイトも定期的に更新し最情報、有益情報を増やしていきたいと思っておりますので
是非定期的にチェックしてみて下さい。
3-2 最新情報の入手
つづいての克服するテーマは
「最新情報(作図資料)を取得・整理する」です。
これは自分でコントロール出来る点と出来ない点によって変わってきます。
まず自分でコントロール出来る点では
変更履歴をしっかりと管理する
また相手のある場合はこちらではコントロール出来ないので
担当者とコミュニケーションを取り、最情報の入手及び
状況の変化がないか確認する。この辺りは待ちの姿勢より
少々面倒でもこちらサイドから積極的に問い合わせた方が
結果的に手戻りは減り時間の余裕が出来ます。
このやり取りには出来るだけ間に人を挟まず
直接担当者とのやり取りをしたほうが良いでしょう。
自分のパソコン内の資料を簡単に見つける方法
私の場合は 「Listary」という無料アプリを使っています。ダウンロードページはこちら
こちらをインストールして「CTRLボタンを」を二回押すと検索窓が表示されます。
その検索窓にファイル名やフォルダ名(一部でも可)を押すと検索に引っかかる
自分のPC内のファイルを全て表示してくれます。
なんとなく ファイル名はわかるんだけど どこにしまったかなぁ
という時に非常に役立ちます。一つ一つフォルダを探さなくて大丈夫です。
こういったちょっとした時短をいくつ持っているかが作業効率を上げるコツです。
3-3 時間配分を考え伝わる図面を描く
さて、続いての克服するテーマは
「時間配分を考え伝わる図面を描く」です。
1-3 施工図とは でもお伝えしましたが
施工図が主ではなく製作・施工をサポートする図面がいい図面です。
ですのでクドいようですが施工時期に間に合わなければ施工図は意味をなしません。
しかし、製作・製作側だけに全振りではダメなケースもあります。
そうです監理側の承認を貰わないと製作が出来ないのです。
そのためには監理側がチェックできる寸法や絵も最低限必要になるのです。
たまに職人さんからこの「寸法いらない」と言われる事がありますが
その寸法を入れないと監理がチェック出来ないなぁって事も多々あります。
この辺りのさじ加減が非常に大事になります。
なんか曖昧な事言っているなぁと思われるかも知れませんが
そのぐらいケースバイケースと言っても過言ではありません。
たくさん仕事をこなしていくと徐々にこのポイントが見えてくるのですが
ではそうなるまではどのように進めていけば良いのでしょうか。
私の場合はまずは全体的に薄っすら進めていきます。
イメージとしてはラフスケッチをして徐々に肉付けしていくような感じです。
いきなり1枚を100%仕上げるのではなく徐々に全体の出来上がりを
20%⇒40%⇒60%⇒80%と進めていきます。
そして時間があれば100%に仕上げます。
80%で承認もらいそれで製作・施工が出来、納期が迫っているようであれば後は
口頭(言った言わないになるので基本はメールなど文面も残します)や補足資料にて進めます。
このように進めると仮に途中で急ぎになっても臨機応変に対応しやすいと言うメリットがあります。
決してこだわりを持ちすぎる芸術家タイプの施工図にはならないように注意して下さい。
3-4 コミュニケーション力を磨く
つづいての克服するテーマは
「コミュニケーション力を磨く」です。
ここでのコミュニケーション力とは井戸端会議でベラベラ喋る
という事ではなく「伝える力」です。
私自身かつて営業という職種をしていたこともあり
苦手ではないのですが、かと言って得意でもありません。
図面屋さんと言う職業はモクモクとパソコンに向かって
図面を描くと思いがちですが施工図はみんなで共通認識を深める
コミュニケーションツールなのです。
図面だけで伝わればそれが一番良いのかも知れませんが
図面だけにこだわらないで下さい。文字や言葉様々なものを
駆使して的確に伝えるのがこの仕事です。
自分がどのように図面を描くかではなく
どうやったら相手に伝わるかを考え図面を描けるようになると
出来る図面屋さんへ近づいている証拠です。
3-5 突貫対応するには
つづいての克服するテーマは
「突貫対応する」です。
本音を言えば私も突貫対応なんて出来ればしたくないです。心が削れますしね。
但しその見返りをして困っている人・現場を助けられるのは事実です。
では突貫対応を出来るようにするには何が必要なのでしょうか。
ひとつは事前準備です。要は常にいつ急な対応が来ても良いように
日頃の仕事を少し前倒しでしておくということです。
そして常日頃からリサーチをしておくということでしょう。
どこに依頼すれば早くなるか。今空いているとこはどこか。
各担当者や工場の得意・不得意を把握しておき
的確に振りどころを選別することが突貫対応には大事になります。
先の項で取り上げたコミュニケーション力を磨くにも通じてくるところですね。
そして物量があり急ぎの場合はいくつかの工区に割るのが得策です。
工場を振り分けたり、順番に進めたりすることで工期が調整できます。
3-6 情報共有する方法・ツール
つづいての克服するテーマは
情報共有を正確にしていくということです。
これには有用なツールを使うのが一番です。
現場とのやり取りはDox・Box・Dropboxなど
共有のオンラインストレージを使っていると思いますが
基本的にはデータのやり取りだけで逆に最新かどうかの確認は難しく感じます。
最初は少し覚えるのに戸惑うかも知れませんが
「Notion」https://www.notion.so/ja-jp
等を使いこなすと情報共有がしやすくなります。
また共有で仕事の進行状況などを管理するのに
「Notion」もう少し簡単な「asana」https://asana.com なども良いと思います。
私はどちらも無料版で使用しています。
是非このようなツールを活用してうまく情報共有をしていきましょう。
3-7 最新技術を学ぶ
最後に克服するテーマは
「最新技術を学ぶ」です。
建設業界は比較的古い体質で、現場道具を使うのは得意でも
PCやタブレットなどの操作は苦手で、ましては最新の技術は
頭に入らないなんて言葉も耳にしますが、本当にそれで良いのでしょうか。
建設業界に限らずどの業界でもそうですが
常に時代は変化しています。
変化に対応できる生物が生き残れる
それは過去の歴史を見ても言えることだと思います。
仕事有用なものであれば、学び取り入れていく必要があると感じます。
最近ではAIも発達してきて、わからないながらでも
それを触っていくことで何年後かに大きな差になると感じています。
今後は簡単な作図ならAIで出来てしまいそうな感じもします。
そうすると施工図の業界では指示待ちの言われたことをやるだけの
ただのCADオペレーターは徐々に淘汰され
自分で考え解決できる知識、技術を持つ人が残っていく
そんな未来を危惧するのは私だけでしょうか。
今の仕事に必要な最新技術はもちろんの事
社会全般の最新技術も学んでみてはいかがでしょうか。
第四章 まとめ
4-1 まとめ
「出来る図面屋さん」とは
常に最新技術を身に着け
突貫対応できる余裕を持ち
様々な人と情報共有できる
基本技術を身につけた
施工までに的確に導ける人物です
建設業界のヒーローになりましょう!
「鉄は熱いうちに打て」です!
少しでも共感頂ける所がありましたら是非行動に移して下さい
定期的にお役に立つ情報をアップしていきますので時々お立ち寄り下さい